移行してから1週間も経っていないのに、記憶が薄れつつある。
というわけで、完全に消えてしまわないうちにメモとして残そうと思う。
■サーバー環境
さくらのレンタルサーバー スタンダード
■移行前のMovable Type
バージョン:MT3.21-j
DB:Berkeley DB
記事数:約900
固定ページ数:2
プラグイン:なし ←これが1つ目の幸運。
■手順
1.バックアップ。(FTPで全ファイルをダウンロード)
2.MT2.31-jから記事データーをエクスポート。
エクスポートにはこちらを利用。
画像やポップアップ表示用htmlは運よくimagesフォルダにまとめられていた。これが2つ目の幸運。
文字セットはUTF-8だった。これが3つ目の幸運。
3.ステージングサーバー準備。
幸いにも、CentOS 6.5でMT6が動くVMを持っていた。これが4つ目の幸運。
(ステージングサーバーを用意しなくても、MTプログラムのインストール用のディレクトリを変えれば、いきなり実機でやってもいいかも)
4.作業用のパソコンのhostsファイルに、www.eripyon.comをステージングサーバーのIPで設定。
5.ステージングサーバー上にMT6用のコンテンツを構築。
最大のポイント→パーマリンクを新旧で合わせること。
(1)サイト作成。これが移行後のMTの本体となる。ブログパスはVMのそれに合わせる。
(2)rainierテーマのインストールとCSSカスタマイズ。(ナビメニューを削除するなど)
(3)カテゴリを手作業で作成。10個ほど。「名前」「出力ファイル/フォルダ名」をMT3.21jのそれと全く同じにすること。
(4)テンプレートの編集。特に下記に気を付ける。
・以下4つのテンプレートのアーカイブマッピングのパスの変更。MT3.21jでは接続詞をアンダーバーにしていた。デフォルトではハイフンなのでそれに合わせる。
ウェブページのアーカイブマッピングのパス
カテゴリ別記事リスト
月別記事リスト
記事
・HTMLヘッダーにGoogle AnalyticsのTCを挿入
・ここを参考にRSS 2.0出力用テンプレートの作成
(5)(2)で取り出したデータを ブログ→ツール→記事のインポート にて取り込み。取り込み後、「タグ」にゴミがたくさん入っていたので一括削除。
(6)再構築。
(7)もろもろ表示確認して調整。
6.ステージングサーバーのMT6から余計なサイトやブログを削除後、システム→ツール→バックアップでバックアップファイルを作成。
7.作業用のパソコンのhostsファイルからwww.eripyon.comの設定を削除。ここでステージングサーバーはお役御免。
8.さくらのレンタルサーバーのコンパネから、MT6で使用するためのDBを作成後にMT6をインストール。
MTの動作に必要なモジュールは全部そろっていて、インストールは驚くほど簡単。さすが「さくらインターネット」である。
MTインストール時、ユーザーを作るのだが、移行前のMTで使っていたユーザーとは違うユーザー名で作った。また、サイトを1つ作ることになるのだが、移行前のMTのパスとは違うパスで作成する。このユーザーやサイトは後に削除する。
9.移行前のMTの再構築で作成されたファイル群、つまり、「サイトを訪れる人がアクセスするファイル」を削除する。
この削除によりサイトを訪れる人には「404 file not found.」となる。このサイトの場合、公開用のパスをDocumentoRoot直下ではなく、/mtにしてあったので、FTPソフトから「名前の変更」をするだけでよかった。これが5つ目の幸運。
10.システム→ツール→復元にて、6で生成されたバックアップファイルを指定して、「グローバルテンプレートを上書きする」のチェックをONにしてから復元操作を実行。
"サイトURL"、"サイトパス"を間違えないよう正しく入力すること。途中、2分ほど画面が無反応になったが、じっと我慢してたら、完了メッセージが表示された。
11.再構築。
12.1のバックアップデータから、画像やポップアップ表示用htmlをもとの位置(このサイトの場合はmt/imagesというディレクトリ)へアップロード。
私の場合、データ量が結構あったので、SSHでサーバーへログインし、サーバーにバックアップしていたデータからcpコマンドにてコピーした。
13.動作確認。
完了である。
MT6のドキュメントはこちらを参照されたい。
「リニューアルしました」の記事でも述べたが、このすばらしいCMSを提供してくれたシックスアパートの皆さんに深く感謝申し上げたい。
Movable Typeは実に素晴らしいCMSである。
ぐっどらっこ。